絵と文章がちりばめられた印刷物に惹かれて

jubisapo-chiro2005-08-21



ものごころついた頃から印刷物が好きでした。
とはいっても、読書家で学校の図書カードがすぐに埋まってしまう姉とはタイプが全然違ったのですが;。



お気に入りの絵本や(こども)百科事典を何度も何度も読む...?見る....?笑;こどもでした。
そしてそれとともに、自分で紙に文字や絵を書(描)くということにわくわくするこどもでもありました。



小学生の私。
クラスの班別、係別の掲示物を書くこと、班別の授業での発表をする時のOHP(な、懐かしい..;。)や模造紙に書(描)くこと、学級新聞を書(描)くこと、その作業をしてる時が学校生活の中で1、2を争う好きな時間でした。


さらに、先生が作る遠足や社会見学のしおりや文集、こども会(という地域のPTAと青年会(みたいなの。大学生とかその年代のお兄さんたち、だったと記憶している。)が一緒になっての活動)で大学生のお兄さんたちが作っていたイベント用のしおり作りを手伝うことも大好きでした。


文字と絵が入り交じった原稿を印刷し、その紙を2つ折にしたものを順番に重ねていってホッチキスでとめる。
大好きなその作業工程、紙の手触り、インクの匂い、そしてできあがった完成物は小学生の私のキラキラな時間であり物だったのです。


そこから始まった私と印刷物の関わり。
そのあと中学、高校、大学と、何かにつけ学校で個人で(某スポーツのチームのファンクラブを作って会報を作ったり。苦笑;)、自分で文章を書き絵を描きレイアウトをし、印刷物を作ってはみんなに見て使ってもらう喜びを感じ、いつしかそういうことに関わる仕事をしたいな、と漠然と思っていたのでした。
けれどあの頃はどうしたらその職業に近づけるのか皆目わからず、なんとなく道をそれて少し進んでいってしまったのです。



そんな中でも発売日を待ちこがれていた雑誌がありました。
<olive>。
毎日の生活がほんのちょっとしたことできらきらしてくる内容。
雑貨、ものの見方とらえかた。
世の中には毎日には心躍ることがたくさんあるんだということ。
イラストレーターの仲世朝子さんの『のんちゃんジャーナル』が特に大好きでした。
その世界(紙面)に憧れた私は<読者からの手紙>というコーナーに自分なりの絵と文のイラストエッセイみたいなものを(今見ると絵も文章もつたない.....なんてもんじゃないので公表できませんが;。)描(書)いては投稿して、載った紙面を見ては心躍らせたものでした。


それからしばらくして...。
いったん道をはずれた私はある日決断しました。
もう一度ひきかえそう、と。


というわけで、そのあともいろいろありましたが、今、私はここでこうして絵を描き印刷物に関わる仕事をし、個人的に絵と文章をレイアウトしたフリペを作っています。


こどもの頃のわくわくを忘れずに、大切に、私にできるかぎりの絵と文章の印刷物を作っていきたい。
「やっぱり違う。」と道をひきかえしてきたからこそ、なおさらそうしていかなければ。そうしていきたいのです。


わくわくしながら書(描)いたものによって読んだ(目にした)誰かがわくわくして、何かに役立ててもらえたらそれが私のこのうえない幸せなのだから。



のんちゃんの喫茶店ノート。
ここの載ってる<茶房きゃんどる>、行ったな。まだビルの中に移転する前、おばあさんがいるお宅のような場所へ。



のんちゃんには毎回いろいろ教えてもらった。
今でも大好きな(ジャック)タチの映画(「ぼくの伯父さん』をはじめとする数々))も。