てがみの本〜その1

寒くなってくると、てがみが書きたくなる私です。
しんとした気持ちをそっと封筒にしまう、
そしてそれが伝えたい誰か、の手のひらでほどかれる、
そんな場面を思い浮かべる今、です。
みなさんはどうなのかな....。

Letters

Letters

実は工藤ノリコさんの大ファンです。
とにかく絵が好き。
どひゃーっとしたおもしろさと ほんのりしたかわいらしさの混ぜこぜかげんが
わたし好み、なのです。


さて内容は...。

友だちどうしのお手紙のやりとりを集めたものです。
読んだあとに、だれかに手紙が書きたくなるような、気持ちがあったかくなる本です。
見開き片方のページには書いているコの様子、もう片方に直筆?!のその手紙。
消印とか切手とかコラージュされてて、それがその内容にちゃんと合わせてて、
ひとつひとつ見てく楽しみもあります。

もりのてがみ (こどものとも傑作集)

もりのてがみ (こどものとも傑作集)

片山令子さんと片山健さんご夫妻のコンビ。
令子さんの詩的な文章、健さんの素朴なかわいらしい絵、が大好き。


で、内容は....。


寒い冬の日、ひろこさんは、森の友だちに手紙を書きます。
りす、とかげ、ことり、のうさぎ、そしてもみの木に。
手紙を書く楽しさと、はるを待つ喜びがいっぱいの本です。


もみの木にいろんなてがみがいっぱいつけられたその姿は、
さながら森の大きなクリスマスツリー。
思い浮かべるだけで胸の奥がぽわんとします。